ごあいさつ

1955年2月「無差別・平等の医療の実現」を旗印に、宮城県民主医療機関連合会(宮城民医連)が結成されました。以後、介護や福祉分野にも活動領域を広げ、地域の人々に支えられて2015年で結成60周年を迎えることができました。現在、宮城民医連は4病院(坂総合、長町、泉、古川民主)の他、診療所、保険薬局、介護施設、ケアステーション、保育所など、あわせて56事業所によって構成されています。
全国すべての都道府県に同様の民医連組織があり、全日本民主医療機関連合会は日本最大級の民間医療機関になっています。

今、日本国内では経済的格差が拡大し、貧困層が急速に増大しています。経済的な問題で必要な医療や介護が受けられない人たちが少なくありません。だれでもが、お金の心配なく安心して必要な医療や介護が受けられるような社会が、私たちの願いです。そのために私たちの病院・診療所は無料低額診療に取り組んでいます。また、入院施設には「差額ベッド」がありません。医療や介護・福祉制度を改善する運動にも取り組み、様々な団体や個人と連携しながら、国や自治体にも働きかけています。

また、だれでもが必要な医療や介護を受けられるためには、世の中が平和であることが大前提として必要です。今、「戦争する国づくり」がすすめられていますが、私たちは、あらゆる戦争準備政策に反対です。また、憲法9条は今後とも守り生かしていくべきだと考えています。

私たちは微力ですが、地域の人々と力を合わせ、共感して頂ける方々と連帯し協力しながら、活動していきたいと考えています。今後とも宜しくご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

2015年2月