フレンドリーな環境で
頼りになるコメディカルと一緒に
院長:初期研修にも少し慣れてきたころかな。
福嶋:4つのメジャー科を各科3ヶ月まわり、主治医・担当医として受け持った患者さんは120人くらい。症例もバラつきなく経験できています。
溝口:初期研修医だからか、患者さんと話す時間をしっかりとることができるのは予想以上でした。
院長:研修医の皆さんは患者さんへの接し方が丁寧で優しくて、我々のころと全然違います。僕らのときは怖い看護師さんや厳しい先生がいたの。今怖い存在っている?
福嶋:怖いと思ったことはなくて(笑)。初めて見学に来たときからコメディカルと医師がフレンドリーな印象でした。研修医が科長クラスの先生に相談しやすいのも坂病院だからという気がします。
溝口:先生方もフレンドリーです。誰かしら指導医の先生が1人ついてくださって、自分で考えながらも、何かあれば相談しながら進めています。私たちは患者さんが今どういう状態かにとらわれがちですが、コメディカルの方々は患者さんの家族についても細かく把握してくださっているので、すごく助かっています。
院長:そこはある程度できているかな。頼りになるコメディカルの中で研修の先生が走りまわって、困っている患者さんに手を尽くす経験は一生の財産になると思うんだよね。
気持ちの切り替えは難しいけれど
医師にとって休息も仕事のうち
院長:多くの病院と異なるのが、基本的に主治医として振る舞うことを求められるところ。それは、患者さんとの接し方の経験を積み、臨床医としての責任感を持つことで成長の糧にしてもらいたいと思っているからでもあってね。
福嶋:患者さんやご家族と直接接して信頼関係を築けるのは、大きな病院と違うところかと思います。ICUを担当したとき、文献を第一に考えた対応が通用しなかったことも、すごく教訓になっています。今はまだ自分の知識や技術が不足していて、成長していないところしか思い浮かびません。