坂総合病院 医学生・研修医のひろば
対談 VOL8 指導医・院長 冨山 陽介 × 研修医 福嶋勝大・溝口朋実

フレンドリーな環境で
頼りになるコメディカルと一緒に

院長:初期研修にも少し慣れてきたころかな。
福嶋:4つのメジャー科を各科3ヶ月まわり、主治医・担当医として受け持った患者さんは120人くらい。症例もバラつきなく経験できています。
溝口:初期研修医だからか、患者さんと話す時間をしっかりとることができるのは予想以上でした。
院長:研修医の皆さんは患者さんへの接し方が丁寧で優しくて、我々のころと全然違います。僕らのときは怖い看護師さんや厳しい先生がいたの。今怖い存在っている?
福嶋:怖いと思ったことはなくて(笑)。初めて見学に来たときからコメディカルと医師がフレンドリーな印象でした。研修医が科長クラスの先生に相談しやすいのも坂病院だからという気がします。
溝口:先生方もフレンドリーです。誰かしら指導医の先生が1人ついてくださって、自分で考えながらも、何かあれば相談しながら進めています。私たちは患者さんが今どういう状態かにとらわれがちですが、コメディカルの方々は患者さんの家族についても細かく把握してくださっているので、すごく助かっています。
院長:そこはある程度できているかな。頼りになるコメディカルの中で研修の先生が走りまわって、困っている患者さんに手を尽くす経験は一生の財産になると思うんだよね。

気持ちの切り替えは難しいけれど
医師にとって休息も仕事のうち

院長:多くの病院と異なるのが、基本的に主治医として振る舞うことを求められるところ。それは、患者さんとの接し方の経験を積み、臨床医としての責任感を持つことで成長の糧にしてもらいたいと思っているからでもあってね。
福嶋:患者さんやご家族と直接接して信頼関係を築けるのは、大きな病院と違うところかと思います。ICUを担当したとき、文献を第一に考えた対応が通用しなかったことも、すごく教訓になっています。今はまだ自分の知識や技術が不足していて、成長していないところしか思い浮かびません。

福嶋勝大
溝口朋実
指導医・院長 冨山陽介

院長:そうね、それは健全だと思います。相当いけてると思っていたら、ちょっとどうかなと。むしろ足りないものを自覚できているのはいいことで、自覚しながらチャレンジしていくことが成長につながるからね。
溝口:この前も落ち込む1件があって、指導医の先生が何人も声をかけてくださって立ち直れたことがありました。「ここは反省しなきゃいけないけど、今後生かせばいいから。落ち込んで他のことに支障が出ないようにね」と。初期研修を始めたころは、重症の患者さんを受け持っていると家に帰ってからも頭を離れなかったんです。病状が予測できるようになってからは、休めるようになりました。
院長:休息も仕事のうちなのでね。医師として育つためには難しい症例も通らないといけない道の一つであって。指導医の先生たちは8割以上が坂病院で研修を受けているので、研修医がどこでつまずきそうか自分の体感として持っているから、負荷がかかりすぎないように配慮していると思うよ。

「全国どこでも通用する」と
評価される多様な研修内容

院長:「坂病院で研修すると、全国どこでも医師としてしっかり振る舞えるから自信を持っていい」という声を聞くのも、研修医の力量を踏まえて多くの経験を積めるからだと思うんだよね。
福嶋:まだまだですが、1年上の先輩のように診療能力をつけられればと思っているところです。
院長:僕らが大事にしているのは、最も新しい医療知識を身につけながら、患者さんのより安心につながる医療プラスアルファ。患者さんの背景まで診るいい研修をしてもらいたいし、坂病院の医師の思いも伝えたい。また昼食をとりながら話しましょう。

PROFILE冨山陽介 とみやま ようすけ
1987年東北大学卒業。坂総合病院で初期研修を受ける。研修医時代から現在まで約30年診続けている患者さんと、無事にやりとりできていることが喜び。リハビリ診療部長・副院長を経て、2020年4月、院長に就任。現在もリハビリ治療や在宅診療を定期的に継続している。
PROFILE福嶋勝大 ふくしま かつひろ
2020年順天堂大学卒。宮城県出身。初期研修医の同期11人でおそろいのスクラブを作成。同期とは気をつかわず話せる存在。休日は実家から近いサイクリングロードで、海を眺めながら走ってリフレッシュする。
PROFILE溝口朋実 みぞぐち ともみ
2020年熊本大学卒。福岡県出身。医学生向け合同説明会で聞いた、坂総合病院は「患者さんの背景まで診る」という姿勢に共感。将来は、バリスタの婚約者と海外でカフェを開き、地域の人と共にある医師を目指す