麻酔科 Transitional year研修
- はじめに 『選択研修の候補のひとつに、麻酔科をご検討ください』
当科の歴史的背景を遡ると、今まさに当院のリハ科・呼吸器科・在宅科・循環器科・ER等で活躍されている先生方も、じつは2-4ヶ月程度、麻酔科研修を選択し各々の目標に合わせ研修を展開してきた経験があります。
麻酔科選択研修の目標でよく見かけるのは、「気道確保を学びたい」「人工呼吸の基本を学びたい」「循環作動薬の使い分けを知りたい」「ライン確保を学びたい」「全身管理を学びたい」という項目です。
一方、COVID-19が猛威をふるい、また医師のタスクシフトが推進されることで、初期研修医の技術的研修機会が(初期研修義務化した頃に比べ)圧倒的に減少しているかもしれないと危機感を持っております。ぜひ選択研修の候補のひとつに、麻酔科をご検討ください。 - 麻酔科研修の目安
以下は一例であり、個々の習得状況で 内容はかなり変化します。
麻酔科研修期間は1ヶ月から受入可能です。ただし症例の奪い合いとならない様に、一人ずつの受入れとなることが多いです。- 1ヶ月目
- 道具のいろは(アンプル・バイアル・輸液回路の扱い等)、
ライン確保の基本、マスク換気 - 2ヶ月目
- ライン確保、気管挿管、循環作動薬の使い分け、
全身状態のみかた、麻酔計画の基本、人工呼吸器のしくみ - 3ヶ月目
- 麻酔科術前診察・麻酔計画の立案、
(症例を選んで)一人で全身麻酔管理 - 4ヶ月目
- (要相談だが)腰椎穿刺・脊髄くも膜下麻酔
(麻酔科希望者に)硬膜外麻酔
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対象者 今まで当科を選択研修した先生方は様々です
① 麻酔科志望である先生
・当科は東北大麻酔科PGに対応しております
・他の麻酔科PG希望でも、麻酔科学の基本を学ぶことが可能です
② 他科志望の先生
「産婦人科希望なので麻酔科的知識を習得したい」「外科系ER希望なので全身管理の基本を学びたい」という個々のニーズに応じた研修を提案可能です。