リハビリテーション科 Transitional year研修

◎推奨期間:
3ヶ月以上(回復期リハビリテーション病棟に入院する典型的な脳卒中症例の平均在棟日数が平均2〜3ヶ月であるため、退院までのフォローを経験するためには3ヶ月以上が望ましい。)

◎研修環境・セッティング:
坂総合病院もしくは長町病院。回復期リハビリテーション病棟の入院患者対応、外来対応(義肢装具外来・痙縮外来)、検査対応(嚥下機能評価・神経電気生理学的検査)

1〜2ヶ月
リハビリテーション医学の基本的な考え方(活動を育む医学)を習得し、リハビリテーション医療における医師および療法士の役割を学ぶことを目標とする。脳卒中患者の機能評価を中心に、身体機能障害を持つ患者における正しく系統的な診察能力を習得できる。ICF(国際生活機能分類)に基づいたリハビリテーション対象者の全人的評価を習得できる。療法士とともに担当患者のリハビリテーションを実践することにより、療法士の考え方や役割を学ぶことができる。嚥下造影検査および嚥下内視鏡検査、神経電気生理学的検査、装具療法、ボツリヌス療法など、他科では実施していない検査や治療を経験できる。
3〜6ヶ月
回復期リハビリテーション病棟における入院症例を通して、目標設定に基づいた多職種連携を経験し、チームマネジメントの基礎を学ぶ。診察やICFを用いた全人的評価のうえで予後予測を行って、リハビリテーション計画が立てられるようになる。療法士との共通言語を用いて、リハビリテーションに関する相談や議論ができる。カンファランスの進行役(ファシリテーター)となり、チームの意見をまとめることができる。嚥下造影検査および嚥下内視鏡検査による嚥下機能評価を行うことができる。糖尿病性末梢神経障害の標準的検査が自分で実施して評価することができる。指導医との相談のもと、脳卒中患者における下肢装具処方やボツリヌス療法が実施できる。