総合診療科 Transitional year研修
総合診療科では疾患や臓器に限定せず、困っている問題へのアプローチを行い、その時点で適切と思われる選択、マネジメントを行います。入院では原因不明の病態や感染症、電解質異常などの他、複数の問題を抱える方、心理社会面でのアプローチが必要な方などを中心に担当していくことが多いです。そのため、多職種との連携・コミュニケーションスキルが重要です。また、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の嘱託医もしているので希望に応じて施設を見学することも可能です。
*基本的には毎日~週1回の振り返りを実施。
1~2ヶ月入院がメイン。
常時1~3人程度の患者を受け持ち、指導医と相談しながら対応する。
3ヶ月入院+本院内科外来(バックアップあり)。希望があれば施設嘱託業務の同行。
常時3~5人程度の患者を受け持ち、指導医の患者に関する病棟からの相談にも対応する。
6ヶ月入院+本院内科外来(バックアップあり)。希望に応じて施設嘱託業務。
常時5人程度の患者を受け持ち、指導医の患者に関する病棟からの相談にも対応する。
(入院対応の疾患例:誤嚥性肺炎、腎盂腎炎、蜂窩織炎、脊椎圧迫骨折、腸腰筋膿瘍、化膿性脊椎炎、てんかん発作、褥瘡潰瘍、偽痛風など)
目標
以下の通り。月日を追うごとにより質の高い対応ができるようになる、また成長の程度によって、より複雑な事例に対しても関わっていただくことを想定しています。
- 一般的な症候・疾患・病態について、評価および適切な鑑別診断と初期対応を行って、指導医と共に適切なマネジメント・問題解決ができる
- 日常診療を通じて、恒常的に健康増進や予防医療を提供する
- 医師・患者関係の継続性、地域の医療機関としての地域住民や他の医療機関との継続性、診療情報の継続性などを踏まえた医療・ケアを提供できる
- 多疾患併存(multimorbidity)患者に対するアセスメントと、適切な医療・ケアの提供ができる(高齢者ケア、ACPを含む)
- EBM(Evidence-Based Medicine)を実践し、患者側および医療者側の価値に関する情報収集や構造化を行って、最適な意思決定につなげることができる
また、希望とタイミングにより手技も可能です(中心静脈カテーテル留置、髄液検査(腰椎穿刺)など)