ごあいさつ

ごあいさつ

できるだけ多くの経験を積み、地域医療に貢献できる医師になろう。

研修管理委員長・副院長渡部 潔

当院の研修の特徴は、早く現場に立ち、医師としての責任を感じてもらうところにあります。同じことを経験するにしても、上級医の言うがままに行うのと、自分で説明をし、責任を感じつつ行うのでは大きな違いがあります。ローテート研修が必修となっている今日では、研修がコマ切れになりやすく、研修医が責任を持って診療に当たる機会も少なくなりがちです。当院のローテート研修は45年以上に及ぶ歴史があり、私も含めて指導医の大部分はその研修で育っていますので、責任を持たせる事の重要性を分かっていますし、任せっきりにしない距離感もつかんでいるつもりです。私たちは、研修医にできるだけ多くの経験を積んでもらい、地域医療に貢献できる医師、仲間を作りたいと考えています。私たちと一緒に、地域医療の良さや、時には矛盾も感じつつ、医師としての第一歩を踏み出しませんか。心からお待ちしています。

研修理念

第一線こそが医療そのものであり、医学発展の幅広い裾野を形成している。新卒医師は、第一線医療の中であらためて“臨床医”としての自己を作り上げなければならない。患者の持つ社会性・地域性をも視野に捉えながら、6年間で学んだ医学を実践的学問にしていくことが求められる。初期研修の理念として以下3点を挙げる。

  1. 臨床医としての基本的知識・技術・素養を身に付ける。
  2. 社会性・地域性を視野においた問題意識と感性を実体験を通して豊かにする。
  3. 将来の自己の医師像・専攻分野の方向性をつかむ手がかりとする。

初期研修の目標

「基礎的総合力をつける」

“基礎的”内容
  • anamnesis physical examination の力をつける。
  • 救急の初療を広く身につける。
  • よくある疾患の診療ができる(診断・検査計画・検査手技・治療)。
  • 診療記録や死亡診断書を正しく書ける。
  • 患者とのコミュニケーションがよくできる。
“総合力”の内容
  • 全身把握の力をつける(所見・検査データ、その他精神的・経済的・社会的影響など各種情報の把握と統合integrate する力)。
  • 患者(家族)が療養に向かえるようmanagement の能力をつける。
  • 集団医療の中で求められる医師の役割を果たす力をつける。