研修スケジュール (基礎研修プログラム・2年間)

プライマリケアを重視し、基礎的総合力の獲得を目指した初期研修プログラム。最大の特徴は呼吸器・循環器・消化器を3ヵ月ずつじっくりと回る内科研修と、通年型で行なう救急・訪問診療・内科外来研修で、当院の特性を生かした地域密着型の研修を実施しています。指導医の多くは当院での研修後に外部専門機関で専門研修を受け、共通する指導基盤と高い専門性を両立。研修専任の事務担当も配置し、充実したサポート体制を確立しています。

ローテート例

ローテート例
1年目

導入研修終了後は4つのメジャー科(循環器科・呼吸器科・消化器科・外科)からローテート研修を開始。指導医や上級医の指導のもと、入院患者の治療方針の決定や退院後の環境調整、家族への症状説明など、前面に出て対応します。

2年目
2年目
1年目に獲得した臨床能力をベースに、マイナー科の研修がスタートします。後輩の初期研修医も入職し、アドバイスを求められる場面も。「教え、教えられる」屋根瓦式の教育体制により、教えることで知識を深め、足りない部分を実感するはずです。定期的な研修総括を行い、研修必須も到達すれば、3月末に研修修了証が授与されます。

1年目・2年目研修を体験して

小野寺聖司
主治医として急性期から慢性期まで幅広い経験ができる環境。

小野寺聖司 山形大学卒業  2023年入職

当院の初期研修の特徴は、指導医の後ろから見学するのではなく、指導医のサポートの下で病棟初日から第一線で患者の診療に携わるところです。救急の初期対応や診断、検査の評価、入院までの手続き、入院中の病棟管理、家族対応など多くの仕事があり、働き始めは全くわからない状況でした。ですが、2年経過すると、一通りの診断や患者家族の対応、適切なタイミングでの上級医への相談などもできるようになりました。
また、当院は在宅医療にも力をいれており、ER、病棟管理、在宅診療を満遍なく学ぶことができ、急性期から慢性期まで様々な視点から患者を診療することができます。教科書ばかりに向き合うのではなく、実践を通して臨床に生かせる知識や対応、医師としての責任感を培うことができます。専門医に進む前に医師としての基礎を作れていると日々実感しています。