総合診療・地域医療重点プログラム (2021年度新設・定員2名)

研修プログラムの特色

本プログラムは、地域医療に対する深い理解と実践、および総合診療に必要な能力の基礎を固めることへ重点をおいています。基幹型総合病院での急性期治療や入院管理に加え、小規模院所や診療所での慢性疾患に対する継続診療や訪問診療など、幅広い環境で臨床経験を積み上げます。また総合病院では、総合診療科と救急科を重点的に研修し、診断や治療といった生物医学的な症例に対する幅広い経験だけではなく、心理社会的な症例や複雑困難症例についても数多く経験します。

研修においては経験に基づいた学習を重要視し、指導医と日々の振り返り(省察)を行います。また心理社会的な側面について学びを深めるために、家庭医療学のエッセンスも取り入れています。研修環境だけでは十分に経験を積めない内容(スキル学習等)については、国内各地で開催されている各種セミナーや研修コースをカリキュラムとして取り入れて対応します。プログラム全体の管理運営は日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医が担い、日々の振り返りは家庭医療専門医と救急科専門医が主に担当します。

また当法人は日本専門医機構の総合診療専門研修プログラム(後期研修プログラム)も管理運営しており、東北地方で有数の指導医を有し、これまで多くの卒業生を輩出しています。本プログラムは、この総合診療専門研修へシームレスに繋げることができる、東北で唯一の初期研修プログラムです。

研修プログラムの目標

  1. ① 研修修了時に指導医の助言や支援のもと、以下の全てが行える状態を目標とする。
    * 総合病院
    • 初診外来での診療
    • 救急外来での診療
    • 総合診療科及び救急科での入院診療(ICU含む)
    * 診療所
    • 一般外来での診療
    • 訪問診療
  2. ② 以上の診療については、EBMの実践と多職種連携のもと行われていることを前提とする。
  3. ③ また生涯学習者として、日々の振り返りを指導医とともに行い、課題を認識し、課題解決へ取り組むことができる。
  4. ④ 上記を踏まえたアウトカム指標の一つとして JAMEPの試験で偏差値 60に到達する 。

研修のスケジュール例

研修スケジュール(例)
研修分野及び期間と施設
導入研修 2週間 坂総合病院
内科 *28週間 坂総合病院、泉病院、長町病院、古川民主病院、鶴岡協立病院、至誠堂総合病院
外科 8週間 坂総合病院
救急部門 *20週間 坂総合病院
小児科 4週間 坂総合病院
産婦人科 4週間 坂総合病院
精神科 4週間 緑ヶ丘病院、藤代健生病院、宮城県立精神医療センター
地域医療 *24週間 泉病院、長町病院、古川民主病院、鶴岡協立病院、至誠堂総合病院、坂総合病院附属北部診療所、松島海岸診療所、しばた協同クリニック
一般外来 *4週間 坂総合クリニック、泉病院、長町病院、古川民主病院、鶴岡協立病院、至誠堂総合病院、坂総合病院附属北部診療所、松島海岸診療所、しばた協同クリニック
選択研修 *10週間 坂総合病院、各協力型病院、協力施設
  1. 内科研修は総合診療科での研修を中心とし、必要に応じて臓器別各科や小規模病院の一般内科での研修も可能とします。また、内科研修期間に訪問診療・救急車当番(平行研修)を行ないます。
  2. 救急部門は、1年次に救急部でのブロック研修12週を行う他、2年次にはICU管理も含めた8週間のアドバンスト研修を行ないます。また、時間外救急外来(当直)研修、救急車当番を通年で行います。
  3. 地域医療は1年次後半~2年次前半に協力型病院・協力施設における2週間の見学研修を複数回行ない、2年次に小規模病院での16週のブロック研修を行ないます。また、並行研修として在宅診療・健診・地域研修(友の会班会)を、半日を1単位として通年で15単位程度行ないます。
  4. 一般外来研修は、内科及び救急部門の研修中に1/1〜2wの一般内科外来を固定で担当する他、地域医療研修において一般外来研修を経験することで4週間以上の研修とします。
  5. 選択科目は各必修科目の他、整形外科・リハビリテーション科・泌尿器科・皮膚科・眼科などから選択できます。尚、ゴールデンウィークや年末年始休暇、本人都合による長期休暇等により、必修科目で定めた研修期間が確保できない場合には、選択研修の枠を利用して必要な研修期間を確保します。