病院で働く介護福祉士②

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メンバー紹介

  • 坂総合病院 3階 回復期 リハビリテーション病棟 主任  介護福祉士

    藤丸 翔

    (2006卒)

  • 有料老人ホーム はなみずき (長町病院 北棟内) 介護福祉士

    菊地 優香

    (2017卒)

  • 泉病院 東病棟 介護福祉士

    清田 楓

    (中途採用)

  • 古川民主病院 介護医療院 介護福祉士

    二上 マリ

    (中途採用)

病院で働く介護福祉士②

Section

04

現在の仕事内容・病棟の特徴・病院で働く魅力

藤丸

主任をさせてもらってます。今日もスタッフにコロナが出ましたって報告があり、勤務表の組み替えなど調整してきたところです。患者さんの転入では、地域の病院から紹介を受けて連絡を取り合い、この日に来ていただきましょうかとかいうやり取りもします。院内での転科も、他の病棟と連携して日程を調整したり。主任業務は忙しいといえば忙しいですけど、楽しいなと思います。スタッフとして患者さんと携わる方がいいなぁって思ったりもするんですけど、どっちもやりがいがあるな。万歩計をつけて夜勤をすると一万歩以上歩けるけど、師長代行業務の日はデスクワークが多くなり、3000歩しかいかなくて(笑)全然歩かないですよ。ちょっと代謝が悪くなってきちゃってどっかで動かなきゃなと思ってます。病棟で主任になると、いろいろ聞かれる立場になってきます。ほとんどが看護師の職場で、管理上の指示を出さなきゃいけないとかっていう場面もあります。経験を積んで、いろいろな医療や看護についての知識も養われるってところでも、自分としては成長できてるのかなっていうふうに思ってます。

清田

現在の仕事内容は早番・遅番・日勤・夜勤。日勤では、看護師さん同様に患者さんのお部屋を受け持って一日ケアをします。受け持ち患者さんの医療的なケアに関してだけは、看護師さんに行ってもらうっていう感じです。
私の担当の患者さん(入院から退院まで担当する)が3人いまして、その3人の患者さんの退院までの流れの中で、自宅退院するなら「内服自己管理が必要だな」とか、「(生活の中で)どういうケアが必要で、どんな介護サービスを使った方がいいか」とかっていうのをリハビリスタッフなどとともに決めています。その患者さん一人に対してすごく密に話し合ったりとか、やっぱり多職種連携っていうのがすごく学べる環境だなって思います。社会福祉士だったり、リハスタッフだったり、私たち介護福祉士や看護師・医師だったり。回復期病棟で働く魅力は、やっぱり施設と違ってずっと居られる場所ではないので、第二の人生を送るためにどうやってその方が病気と向き合えるのかっていうのを考えていくのがやりがいがあるし、それが魅力かなって思います。

二上

早番・遅番・準夜勤・深夜勤があり、日勤では、部屋を持ちになったときに点滴などが必要になれば、看護師さんに医療行為をお願いするという感じで行っています。
介護医療院は医療が必要な方が長期に入所できる施設で、認知症の方も多いので、認知症の研修に積極的に参加できるような環境が魅力のひとつかなと思います。常にキャリアアップを目指せる場所なのかなと思います。服薬に関しても、薬の名前や効果について、自然に関わるので、知識も深められていいところだと思います。

菊地

はなみずきは、長町病院の外来が向かいの棟にあるので、入居者さんが通っている方も多くいます。在宅往診や長時間訪問看護などでも看護師さんと関わりますし、介護福祉士と看護師さんの距離が近いというのが特徴かなと思います。アットホームな環境で、スタッフも入居者さん同士も家族のような感じでみんな生活している場というような感じです。仕事をしていて楽しいなと思います。

Section

05

◇看護師と介護福祉士の仕事の連携について

藤丸

自分の職場には、医師・看護師・介護福祉士・リハ、助手さんなどがいるんですけど、それぞれには役割があって、誰が偉いとかそういうこと関係なしに多職種連携しないと成立しないんです。距離感はすごく近い。距離感が近くないと話はできないですね。それぞれの役割でしなきゃいけないことっていうのはあるんですけど、横のつながりっていうのを意識して、単独で突っ走しって仕事するという場所ではないです。バランス感覚っていうんですかね?一人で攻めすぎてもうまくいかないし、引きすぎてもいけない。上手いスタッフもいて見習いたいなと思うし、得意じゃないスタッフにはアシストしてあげないと思っています。病棟の先生が素敵です(笑)科長の藤原先生は仕事ぶりがかっこいいなと思うし、木口先生は女医さんならではのバランスが絶妙。いまは院長の富山先生もリハ医で、一緒に働いていた時にも思いましたけど、3人の先生は、患者さんやスタッフとの距離感が絶妙だなとと思ってみています。

二上

たとえば、看護師さんには、食事量が少ない方の摂取量に関して、点滴が必要ですか?と相談したり、私が見ていつもと様子が違うなっていう患者さんの相談をして指示を出してもらったりっていうのがあります。
カンファレンスでは、三食をベッドで召し上がっている方がいて、お昼だけでも食堂でちょっとご飯食べるようにできますか?という提案がリハスタッフからあって、じゃあ、その方が車椅子に乗っていられる時間は?とか廃用症候群の予防にもつながるし気分転換にもつながるねとか、栄養士さんとは一か月で体重増加があった患者さんについて話し合ったり。カンファランスで気軽に相談できるから、チームの連携も取れてるんじゃないかなって思います。

清田

介護福祉士は医療行為ができない分、看護師さんに頼むようになりますよね。その分、ほかに必要なケアなどを担当して細かく動くっていう感じです。私は急変に当たった時には、気づいてそれを知らせるっていうことしかできない。気づけること、報告や相談が一歩遅かったら…そうならないように常日頃の報告・連絡・相談が本当に大事だなって感じます。それを大事にしていきたいなと、それがが連携だなって思います。

藤丸

夜勤の時なんかは、急変があったりすれば、3人夜勤でも(資格上、医療行為ができないために)自分が戦力ダウンにならないように、医療行為以外でサポートできるようにしてるんです。

清田

必要な機器や物品を持ってきたり出来るように、どこに何があるかは把握できるようにしています。一分一秒を争う中では結構大きいなって思うので、本当にダッシュです!

藤丸

そうだね!

菊地

はなみずきの入居者さんには、吸引などの処置が必要な方もいて、訪問看護の方がやってくるので、そこで必要なケアをしていただいたり、日々のケアで注意することなどについてアドバイスをもらったり、情報交換をすることができますね。
訪問リハの方が来ることもあり、リハの様子を見守ったりして、日々のケアに活かしています!

Section

06

研修内容について -新人・2年目・3年目研修-

藤丸

教育委員会に携わっています。いまは、キャリアラダーの中の3年目の担当です(リーダーシップを発揮し地域医療を担う看護・介護を実践する研修)。病棟にいると院内のことしか見えないけれど、地域にでる研修に行って帰ってくると「退院してどんな生活をしているのか、どんなサポートを受けて暮らしているのかっていうことがわかったって言っていて。コロナで2日研修が1日になっていましたが、それも元に戻せてきています。

清田

私は、2年目・3年目研修を受けることができました。2年目研修は、SDH(健康の社会的決定要因)について学ぶ研修でした。ちょうど、コロナ禍だったので自宅退院された方の自宅には行けなかったのですが、外来通院されていた方だったので、自宅での生活はどうですか?と聞いたりして研修を進めました。私はもともと特養にいたので、本当そういう言葉を全然知らなかったんです。どういう仕事をしてた方とかはわかるんですけど、その方の背景を知ろうとかいう発想はなかったんです。
だけど、やっぱりその人の人生を知るっていうことで、今の患者さんに繋がっていくものがあって、、、。研修を受けさせてもらって、一人ひとりの患者さんの見方が変わった、っていうのが2年目研修でした。
3年目研修では、2日間、若林クリニックに行かせてもらって、往診の同行や診療所での業務、クリニック内を見させてもらいました。患者さんたちは、クリニックに行くことによって生活の中に楽しみができていて。自宅にだけいても楽しくないけど、クリニックに行けば看護師さんもいるし、地域の方々もいるし。地域に根差した場所というのが見れたなっていう印象です。以前の職場では、こういった研修はなかったので、とても勉強になったし、よい経験ができました!

菊地

私は3年目研修で、午前はデイサービスの見学をして、午後は往診に同行させてもらったり。私も日頃、見ることが出来ないことについて知ることができて、本当に役立つ経験になりましたね。

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